「訪問美容日記。阿部」⑤

いつも「訪問美容日記。阿部」を読んでくださり、ありがとうございます。

阿部でございます。

皆さまのおかげで、訪問美容のご用命も少しづつ増えており、

日々勉強をさせていただいております。

今日は、都内のとある高齢者福祉施設に、カットとシャンプー・ブローでお伺いさせていたきましたお話を書かせていただきます。

ご利用者様は、70代の素敵な方で、くせ毛を上手く活かしてトップのボリュームが欲しい。とのご家族様からのご要望をいただいており、

お身体にご負担にならないように短時間で、

そして、ご要望に添えるようにカットをはじめました。

普段は車椅子での生活が主だということを伺っていたので、

生活しやすいように、つむじ周りは少しだけ短めに

そして、その中でも女性らしいエレガントなカットをさせていただきました。

カット中は少しでもリラックスしていただけるように、

ご利用者様のご年齢などに合わせて、色々な音楽をご用意させていただきます。

今回は氷川きよしさんの曲のオルゴールサウンドと、美空ひばりさんの名曲をかけさせていただきました。

音楽効果は、心をリラックスさせてくれる、とても素晴らしい力を持っております。

カットが終わると、うっとりしたご様子で微笑んでいただけたように思います。

周りの職員の方からも「わぁ、素敵！お似合いですね！！」とお言葉をいただけました。

私は、ご利用者様の笑顔ほど嬉しい気持ちはありません。この時、「訪問美容の意味」を毎回確信させていただいております。

そしてこの時、3.１１の震災のお祖母様を、私は必ず思い出します。

訪問美容はカットや、パーマ、カラーだけでなく、

シャンプーの優しい香り、マッサージをして血行が良くなり、

日々の疲れなど明るい気持ちにしてくれる、まさしく、美容の力は年齢に関係なく現れます。

そんな美容の奥深さに、私自身が毎回勉強させていただいております。

私は、サロンでも訪問美容でも同じ美容をやらせていただいております。

訪問美容の時は、触り方に特に繊細に注意深く、ご利用者様の目線やちょっとした表情の違いに注意を払い続けています。

良かれと思って、やらせていただいたことが、必ずしもその方にとって良い行いではない場合があります。ほんの些細なことがご利用者様にとって、とても大切で、大事なことがあります。

その些細なことをすぐに感じられる、訪問美容師でありたいと私は思っております。

今日も素敵な人生の大先輩の笑顔に出会えて、本当に幸せな美容をさせていただきました。

ご家族さま、施設の社員の皆様本当にありがとうございました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

これからも、サロンと訪問美容と努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

グローブス表参道

NPO法人日本理美容福祉協会

阿部亮輔

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